【覇権の歴史】オランダ海上帝国の貿易拠点で、打線を組んでみた【香辛料貿易】

② 擬人化他

おはようございます。

イラスト屋のアキです(@aki_20190126)。

17世紀の覇権国・オランダ海上帝国の、植民地や貿易拠点で打線を組んでみました。

近世ヨーロッパ史に興味のある方は、ぜひ目を通してみて下さい。

▼目次

① 香辛料を始め、アジア領域内での貿易に注力

オランダに先んじて、16世紀の覇権国となったのが、スペインとポルトガル。

スペインは新大陸から産出された大量の銀を獲得し、ポルトガルはアジアでの香辛料貿易を通して経済的な発展を遂げました。

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新大陸からの銀によってヨーロッパで猛烈なインフレが起きると、変わって力をつけたのが、バルト海諸国の安価な穀物の運搬を担っていたオランダ。

1581年にスペインからの独立を宣言すると、香辛料貿易による利益確保を目的に、同じくスペインに併合されていたポルトガルの貿易拠点を奪うべく、アジア方面への勢力拡大に力を入れます。

ヨーロッパ方面への香辛料調達と共に、アジア内での貿易にも注力。

獲得した物資を、領域内の異なる国へ供給することで、大きな利益を稼ぐことに成功します。

貿易業に加えて、毛織物を始めとする自国産業にも積極的に投資。

そのようなオランダ海上帝国の、貿易拠点や植民地となっていた国々で打線を組んでみました。

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出典:Dutch Empire – Wikipedia

② オランダ海上帝国・スターティングオーダー

① 一番 (中) 台湾

トップバッターは台湾。

台南市に築城されたゼーランディアを軸に、オランダ海上帝国における、東アジア方面のハブとしての役割を担いました。

台湾を上位打線としたのは、日本銀獲得の原資となる、絹織物等の中国産品調達に拠点となった為。

中国~日本間の貿易を結び付けた、アジア域内取り引きにおける “切り込み隊長” です。

② 二番 (遊) 長崎 (日本)

二番バッターは長崎。

鎖国体制を敷いていた江戸時代の日本において、日蘭貿易唯一の窓口としての役割を担当。

絹織物との取引を通してもたらされた大量の銀は、アジア域内貿易における重要な資本として、オランダ海上帝国繁栄の源になりました。

前後の打者をリンクするつなぎ役であり、スモールベースボールを掲げる今回の打線のキーマン。

③ 三番 (右) 蘭領コロマンデル (インド)

三番バッターは蘭領コロマンデル。

プリカットを首府とする、インド東部の交易拠点です。

この地で調達された綿織物は、湿気の多い東南アジアでの香辛料取引の元手となったものであり、今回の打線においてはクリーンナップの一角に抜擢。

香辛料貿易をテーマに連なる今回の打線において、バットコントロールに秀でた、チーム屈指のチャンスメイカーをイメージしました。

④ 四番 (三) 蘭領東インド (インドネシア他)

4番バッターは蘭領東インド。

香辛料獲得のハブとしての役割を担った、バタヴィアを含む一大植民地です。

オランダ海上帝国配下国においは絶対的な存在感を放っており、広大な領土を持つ植民地の少ない今回の打線にあって、本塁打を期待できる数少ない長距離ヒッター。

打線の中軸を担う大黒柱として、ここ一番における勝負強いバッティングに期待。 

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出典:オランダ領東インド – Wikipedia

⑤ 五番 (一) スラト (インド)

5番にはインド西岸のスラトをチョイス。

1616年の入植以降、マラバール海岸やペルシャ、アラビア方面への進出における拠点としての役割を担当。

西インドにおける核としての働きに加え、ヨーロッパへの独占的なインディゴ輸出という形で、オランダ本国の繁栄に大きく貢献。

蘭領東インドに次ぐポイントゲッタ―として、勝利を手繰り寄せる一打に期待です。

⑥ 六番 (左) 蘭領ギアナ (スリナム)

六番バッターは蘭領ギアナをチョイス。

17世紀以降における、ヨーロッパでの紅茶やコーヒーの流行に伴い、砂糖プランテーションを通してオランダ経済に大きく寄与しました。 

アジア国々が上位に並ぶ今回の打線において、新大陸から唯一のラインナップとなったのがこちらの植民地。

打線に変化を与える存在であり、準クリーンナップとしてダメ押しの一打を希望。

⑦ 七番 (捕) 蘭領ギニア海岸 (ガーナ)

七番バッターは蘭領ギニア海岸。

1637年に占領した要塞エルミナを首都とする、オランダ海上帝国におけるアフリカ西海岸の植民地です。

蘭領ギアナやブラジル等における砂糖プランテーションを、労働力となる黒人奴隷の供給地として下支えしたのがこちらのエリア。

六番を担うギアナとの繋がりをふまえて、下位打線の軸にラインナップ。

⑧ 八番 (投) ネーデルラント連邦共和国 (オランダ他)

八番はネーデルラント連邦共和国。

バルト海貿易に基づく圧倒的な海運力を活かして、海洋帝国を謳歌した17世紀の覇権国家です。

植民地からの収奪や、貿易での利ざやに依存したスペイン・ポルトガルに対し、オランダの強みは毛織物業等の自国産業を確立した点。

身体能力に頼るのではなく、長年の地道な習熟に基づく丁寧な投球術を期待。

⑨ 九番 (二) ケープタウン (南アフリカ)

九番バッターはケープタウン。

司令官ヤン・ファン・リーベックにより建設された、アフリカ最南端の植民地です。

オランダ独自の偏西風を利用したアジア航路において、拠点として役割を担ったのがケープタウン。

今回の打線ではラストバッターとして、蘭領コロマンデルや蘭領東インド等、上位打線を担うアジア方面の国々への繋ぎ役を期待。

③ 繋がりを活かしたスモール・ベースボールに期待

一番 (中) 台湾

二番 (遊) 長崎 (日本)

三番 (右) 蘭領コロマンデル (インド)

四番 (三) 蘭領東インド (インドネシア他)

五番 (一) スラト (インド)

六番 (左) 蘭領ギアナ (スリナム共和国)

七番 (捕) 蘭領ギニア海岸 (ガーナ)

八番 (投) ネーデルラント連邦共和国 (オランダ他)

九番 (二) ケープタウン (南アフリカ共和国)

中国産の絹製品を元手に日本銀を調達し、綿織物や香辛料獲得への原資とする。

オランダ海上帝国におけるアジア交易の商流を、しっかり盛り込めた打線となりました。

スペイン帝国や大英帝国と比べると、大きな領土を持つ植民地はほとんどありませんが、領域内における繋がりは抜群。

本国における自国産業もしっかりと確立されており、打線の繋がりと投手力に基づいたスモール・ベースボールに期待したいと思います。

いかがでしょうか?

本日はオランダ海上帝国の貿易拠点や植民地で、打線を組んでみました。

世界史を学んでいる方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

▼参考文献

歴史が面白くなる 東大のディープな世界史 (2)

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逆転のイギリス史 衰退しない国家

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  • 作者:玉木 俊明
  • 発売日: 2019/07/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
図説 オランダの歴史 (ふくろうの本/世界の歴史)

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  • 作者:佐藤 弘幸
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