オフィス・アキ

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【読書レビュー】 山田ルイ53世「ヒキコモリ漂流記 完全版」

おはようございます。

リーマンブロガーのアキです(@RrsNZnXNK2TUGhj)。

 

 山田ルイ53世さんの

「ヒキコモリ漂流記 完全版」を読みました。

ヒキコモリ漂流記  完全版 (角川文庫)

ヒキコモリ漂流記 完全版 (角川文庫)

 

 

6年間ものヒキコモリ生活を描いた自伝的エッセイ。

芸人ならではのコミカルな語り口がものすごくツボにはまりサクサク読んでしまいました。

 

弟が5年ほど引きこもってはいたものの、

僕自身には引きこもりの経験はありません。

けれども、筆者のつむぐ"弱者の視点"は、

悩みながら生きる1人の人間としてものすごく沁みましたね

 

「これはあくまで、世をしのぶ仮の姿だ。暴れん坊将軍とか、遠山の金さんとか水戸黄門とか、そんな感じなんや!」と思っていた。

(中略) そうでも思わなければやってられなかった。この思い込みの逃げ道がなければ、本当の話、死んでいたかもしれない。

そもそも、"普通" と言うのは、みんなが思っているより、相当レベルの高い状態である。

ほとんどの人間は、"普通" が土台、ベース、富士山で言うなら、麓だとイメージしているだろうが、僕にとっては、すでに6合目日7米、要するに、半分より上の状態が普通であった。

 

20歳になって引きこもりを脱した後も、

大学を中退したり、借金を滞納したりと、

壮絶な人生を送られてきた山田さん。

そんな山田さんが物語終盤、

次第に社会との繋がりを取り戻す様を読み、

自分が手にしていることに対して感謝の気持ちが湧いてきました。

 

ちなみにこの時付き合っていた女性とは、結局8年間お付き合いすることになるのだが、貴重な修羅場を経験させてくれた。簡単に言うと、彼女の浮気相手と話し合うという、元引きこもりからすると、夢のような恋愛のステージを体験させてもらったのである。

ゴミを食って生きてきた人間が、焼肉を食えるようになった。たまには人に奢れるようにもなった。

電車にも乗れず、いつも歩いて汗だくになっていた人間が、気軽にタクシーに乗れるようになった。

借金も完済し、あのビルにはもう行っていない。

そして、あれだけ長年引きこもって、対人恐怖症の気すらあった僕が、何十人、何百人、ときには何千人の前で、漫才をしたり喋ったりしていた。

 

人間は無意識に、

自分に対するハードルをガンガン引き上げてしまう生き物

今現在人生につまづいている方は、

息抜きも兼ねてぜひ本書を手にに取ってみて下さい。